批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く  北村紗衣

北村紗衣著『批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く 』読了。章が進むにつれて、著者のグイグイ感とユーモアが増して行き、一気に読んだ。精読、分析大事。批評って楽しそうだなって思った。
ただ本書の副題『チョウのように~』が、どうも僕にはしっくり来ませんでした。

 

読書、映画鑑賞と批評を、作者と読者、鑑賞者のボクシングに例えるなら、僕はアリよりロッキースタイルだな。
But it ain't about how hard you hit.
It's about how hard you can get hit and keep moving forward.
How much you can take and keep moving forward.(ロッキーザファイナル)

 

作者はトリッキーなフットワークでフェイントをかまして、強力なパンチを打ち込んで来る。
読者、鑑賞者はどれだけ強く打ちのめされても、それでも前に進み続ける(読み進める)。精読と分析の作法を用いて。

f:id:fltrendi:20211014174000j:image